パターンプラクティス。その強烈なルーツとは?

パターンプラクティスというのは、英文の一部を入れ替えたり、時制をかえたり、二つの文を組合わせたり、
疑問文⇔肯定文と変えたりしながら練習していく方法です。

基本的文法を構文に落としこみ、頭でなく体で覚えこむのにも適しているので、中学・高校時代の英語の授業で
パターンプラクティスを経験した人もいるかも知れません。

元々は アメリカのミシガン大学で開発されたメソッドですが、まもなく第2次世界大戦中に米軍が採用して大きな成果をあげたので
アメリカではArmy Methodとも 呼ばれています。

米海軍の日本語学校でも敵国日本の言語を操れる情報将校達を緊急に育てる必要があったため、
パターンプラクティスを使って、日本語知識ゼロからのスタートでわずか1年で「日本語使い」達を数多く育てました。

戦争という、実用性が極度に大切な状況で立派に通用する日本語話者達を生み出したのはパターンプラクティスだったのです。

ちなみにこの米海軍日本語学校の出身者には、日本文学者、また日本学者として世界的に知られるようになった
ドナルド・キーン氏や『雪国』の英訳で川端康成のノーベル文学賞受賞にも貢献したエドワード・サイデンステッカー氏などがいます。

パターンプラクティスと英語が話せるようになる3つのステップ

英語のスピーキングトレーニング法には、時代によって流行めいたものがあります。
それは音読だったりシャドーイング、または最近の瞬間英作文だったりするわけですが
パターンプラクティスも同じ。日本でも一時非常にもてはやされたものです。

実際のところ、上記のどの方法も、目的とするところは皆同じ。そして、どれも正しく行ないさえすれば
英語を話せるようになるために有効な方法なのです。

ですので、まずここで英語を話せるようになるステップをしっかりと理解して頂きたいと思います。

そうでないと、あなたがこの『ビジネス英語 話す筋トレ』を購入しても宝の持ち腐れになるかも知れません。

また、あなたがすでに今持っている教材で、実は十分に役立つということもあるかも知れません。

製作者の私としては、もちろん『話す筋トレ』を購入頂ければ嬉しいですが、スピーキングが上達する段階を知らずに
むやみに「今度こそは」と新しい教材に手を出すのはおカネの無駄です。

「〇〇日でネイティブ!」だとか「■■さえすればぺらぺら!」といった類の、
「ラクをして英語が上達したい」という願望に訴える教材を見かけますが、
ラクをして英語が上達することはありえません。

努力は必要です。ただし、なるべく効率よく、なるべく楽しく努力をする方法はいくらでもあります。

その最大のポイントは、内容のしっかりした教材の中から、自分とそこそこフィーリングの合う教材を見つけて、
徹底的に付き合うことです。

良質の教材も巷には溢れていますから、その中から楽しく続けられそうなものを選ぶのです。
いっぽう、全ての面でカンペキな教材というのはありません。ですから、気に入った教材を時には使い方を工夫しながら
とことん使い倒すということになります。

さて、前置きが長くなりましたが、英語を話せるようになるためには、
以下の3つのステップをクリアする必要があります。

1. 頭の中で英作文するのでなく最初から英語で発話できること。(英語の回路)
2. 自分の言いたいことを伝えるのに必要な構文と語彙・表現を十分な量だけ覚えていること。
3. 単に覚えているだけでなく、瞬時にそうしたパーツをほとんど無意識に組合わせて発話できるようになるために、
覚えたあとも何度も繰り返すオーバーラーニング(過剰学習)を行っていること。


この3つをクリアすると、決まり文句を言えるだけでなく、自分の言葉で文を作って英語を話せるようになります。

加えて、この3つをクリアしたら、(必要に迫られて3番目のステップの最中こともありますが)
ものすごく大切になってくることがあります。

それは、自分の手持ちのパターンや語彙で言えない内容をなんとか伝えなければならない、という
「土壇場」を数多くこなすことです。

そういう土壇場をくぐり抜けてくることで、いかにして自分の手持ちの範囲内で多くを表現するか、
を体得していくのです。(この点については「アメリカに何年住んでも英語が話せない人達」をご参照ください。)

(そうやって土壇場を体験している段階のどこかで、いつの間にか「英語を話せる人」にとりあえずはなりますが、
そのあとも常にインプットを続け、総合力の土台を底上げするために多読や多聴などを継続してくことも大切です。)

それなりに英語を話せるようになった人達というのは、意識していようがいまいが
この3つのステップを必ずクリアしています。

音読やシャドーイング、瞬間英作文、パターンプラクティス、またラジオ講座の会話の丸覚えと応用練習。
そうしたトレーニング法は、この3ステップを意識的にクリアするためのものです。

ですから、あなたが英語を話せるようになるのに必ずしもパターンプラクティスにこだわることはありません。

いっぽう、このパターンプラクティス、実は多忙な日本人ビジネスパースンにぴったりの訓練法でもあるのです。

なぜなら・・・

日本人に最適のトレー二ング法


パターンプラクティスには日本人の国民的特性、日本という非英語環境で特に効果を発揮する
大きな特色が4つあります。


パターンプラクティス 限られた時間にとにかく大量の英語を口にできる。

英語はスポーツと同じ。基本フォームを徹底的に繰り返さなくては話せるようにはなりません。
テニスで素振りをしないで上手くなるはずがないのと同じです。

多忙なビジネスパースンが限られた時間の中で、この基本フォームを大量に口頭練習するのに
パターンプラクティスに勝る方法はありません。

音読や瞬間英作文系の訓練を大量に行うことも可能ですが、パターンプラクティスは自分から
文を作って発話するという、実際の会話により近いアウトプットをする点が優れています。
音読や瞬間英作文だと、単なる丸覚えで終わってしまう危険があります。


パターンプラクティス 系統だてて構文を覚えていくので、より短時間で無駄なく「英語の回路」と「応用力」が身につく。

「英語を話す」ということは、脳に刷り込まれたさまざまな英文パターン、チャンク、語彙を瞬時に、
ほぼ無意識のうちに組合わせて口に出すこと。つまり「英借文+創造性」のコンビネーションです。

音読や瞬間英作文、ラジオ講座などの丸覚えなどを大量に行って話す土台ができるというのも、
そうした大量の文から構文、つまり「型」を意識的に、
あるいは無意識のうちに 認識して区分け・整理して頭の引出しにしまい込むからです。

最初から「型」で系統的に区分けしたパターンプラクティスで訓練すれば、長期記憶レベルでの整理も簡単。
英語回路ができるのも、応用力がつくのも、それだけ早いのです。


パターンプラクティス日本語に邪魔されないので英文とイメージを結びつけやすい

音読でも瞬間英作文でもパターンプラクティスでも、「イメージ化」が決定的に大切です。

自分が口にしている英文の内容、そして会話相手や状況を鮮明にイメージとして思い描きながら練習するということです。
誰かと実際に会話している感覚でトレーニングしなければ、英語が体に染みつきません。

頑張って数百もの英文を丸覚えしたのに、この「イメージ化」をしなかったために、
単なる丸暗記に終わっている人が非常に多いです。

本当に努力がもったいないです。

テニスの素振りで、目の前に対戦相手がいて本当にボールがそこに飛んできたかのようにイメージしながらラケットを振るのと、
単にフォームだけに注意しながら何もイメージせずにラケットを振っているのとでは、実戦で役立てられるかどうか、
結果が大きく違ってくる。それと同じことです。

特に瞬間英作文の場合、日本語を 一瞬見てから英文を口にするので、
日本語の字面(じづら)のイメージと、覚えた英文を結びつけるだけの練習になっているケースが目立ちます。

パターンプラクティスでは、最初に英文の意味を理解する時にのみ日本語を使い、
あとは英語だけで練習するのでイメージ化がしやすいのです。

パターンプラクティス 正しい「型」に基づいて英語を覚え込むので自分独自のセリフを 口にするときも、
少なくとも基本部分の「型」は間違えようがない。


間違いを恐れずにどんどん前に出て話すことは、口頭英語上達の絶対条件です。
とは言え、日本人の私達は国民性としての謙遜さに加え、「正しいか間違いか」を重視する
テストばかり受けてきたのでどうしても間違いが気になります。

「型」を活用して話せるようになることで、少なくとも構文単位でのミスは大きく減りますから
より自信を持って積極的に話せるようになります。


ビジネス英語 型
 「型」で覚えるのが上手な日本人の長所を生かす

日本人は元来「型」を学んで生かすことが上手です。
その「型」の文化は武道や茶道などを通じ、世界に貢献してもいます。

「型」を最大活用するパターンプラクティスですから、
以前は日本でも大流行しました。

その後、やや下火になって現在に至っていますが
パターンプラクティスに基づいた教材で定評のあるものは
今でも根強い人気があります。

50年来の大ロングセラーを続けている『アメリカ口語教本』。

市橋敬三氏の『中学英語で言いたいことが24時間話せる!』を初めとする一連の著書。

パターンプラクティスと 瞬間英作文のアプローチを合体させたドクター木下の「YouCanSpeak」等といった
非常に優れた教材が日本の英語学習者のレベルの底上げに大きな貢献をしています。

ただ残念なことに、パターンプラクティスと実用に耐えうるビジネス英語学習の兼ね合わせを
とことん追求した教材は一つもなかったのが現状です。

この残念なギャップを埋めるために作られたのが「ビジネス英語 話す筋トレ」です。


ご購入はこちら

ページトップへ


アメリカに何年住んでも英語が話せない人達

私は日本の大手英会話スクールのニューヨーク校で5年間、教務担当と講師をしていましたが
アメリカに来て英語が話せるようになる人とならない人の差は歴然としていました。

英語が話せるようになる人というのは、まず上で述べた3つのステップをクリアしています。
大切なことなので、その3ステップを再度ここに書きます。

(1) 頭の中で英作文するのでなく最初から英語で発話できること。(英語の回路)
(2) 自分の言いたいことを伝えるのに必要な構文と語彙・表現を十分な量だけ覚えていること。
(3) 単に覚えているだけでなく、瞬時にそうしたパーツをほとんど無意識に組合わせて
発話できるようになるために、 覚えたあとも何度も繰り返すオーバーラーニング(過剰学習)を行う。


もちろん「この3ステップを全てクリアしてからアメリカ人は話そう」等という態度ではダメです。
その時点の各自のレベルによりけり、それぞれのステップを踏みながら日々英語と格闘することになります。

英語圏でただ生活しているだけで英語の実力が自然に伸びる、ということはありません。

意識的に学習しない限り、ただ住んでいるだけで「自然に」身につくのは、 日常の簡単な用を
足すためのサバイバル英語くらいです。サバイバル英語なら日本で数週間もやれば誰でも学べます。

アメリカに住みはじめて半年、1年と経つうちに、ただ住んでいるだけでは英語はうまくなりはしない、
と気づくので、そこからどうするかが分かれ目になるのです。

そして話せるようになる人達は、上の3ステップに取組みつつ、それに加えて、自分の手持ちの構文や
語彙だけでは言えないことを、なんとしてでも相手に伝えなければならないという
土壇場を数多くこなしています。

そういう土壇場をくぐり抜けてくることで、いかにして自分の手持ちの範囲内で
多くを表現するか、を体得していくのです。
(もちろん手持ちを増やす努力もすべきです。)

英語圏に来て英語が話せるようになるというのは、
いやでもこうした「土壇場」を数多くこなす必要があるからなんです。


手持ちの構文と語彙が少なければ少ないほど、ブロークンに近い英語を話すようになるし、
構文と語彙が多い人は、よりきちんとした英語を話せるようになっていきます。


どちらの人も、英語ができない人の目からは「ぺらぺら」に見えます。

英語圏に住んでいても土壇場を避ける人は、何年住んでも、ほとんど進歩がありません。

日系企業駐在員であっても英語を話す機会が少ない人はそうなりがちです。

日本人だけでかたまっている留学生たちも同様。

逆に日本を一歩も出なくても、仕事等でそうした「土壇場」に身を置く必要のある人や、
自ら「土壇場」を作り出していける人ならそれで英語が話せるようになります。

土壇場を切り抜けるには自分の手持ちでなんとか言い換える「言い換えスキル」も大切ですが
これは『ビジネス英語 話す筋トレ』の中でも基本的な部分を説明しています。


ページトップへ


話す英語の習得はビジネスでものにするのが得な理由は?

「日常会話くらいできないと」という人がいますが、実は「日常会話」というのは、
あまりに範囲が広くて習得が難しいのです。

旅先の外国で買物をする、レンタカーを借りる、日本を訪れた外国人に道を教える、
などというレベルなら決まり文句に近いので簡単に覚えられますがそれでは応用が効かず、
本当に話せるようにはなりません。

日常会話を広くカバーするには語彙や表現も際限なくあります。

いっぽう、ビジネスの場合は、扱われる状況に限りがあるので学ぶ必要のあることも
絞られています。日常会話をさまざまな方法、さまざまな教材で果てしなく追い求めるより、
「ビジネス」という、枠組みのはっきりした狭い分野で まずは話せるようにしてしまったほうが、
ビジネスパースンとしては、はるかに得策です。

そして、ビジネスという一つの分野で、「英語が話せる」ということがどういうことか感覚的な
ノウハウとして持てれば、 日常生活その他の分野でのコミュニケーションでも、そのノウハウを
そのまま応用できます。


「仕事で使える」を目指す。漫然とした努力では何も命中しない
「選択と集中」が重要なのは英語学習でも同じです。優先順位を見失わないよう
にしてください。たとえば「デキると思われる表現」や「ネイティブみたいな
カッコいい発音」を 追い求めることは、大多数のビジネスパースンにとっては
不用な寄り道にすぎません。

誤解の無いように言っておきますが発音の基本は重要です。発音マニアに
なる必要はないということ。『ビジネス英語 話す筋トレ』においても
副教材として「日本人が最低限身に着けるべき発音」を音声付きで練習
します。


語彙にしても、まずはあなたの分野に関連性の深い用語を最優先に覚え
あとは分からない時は効果的に聞き返す方法を身につければ とりあえずは
済むことです。

職場で入手できる業務関連のあらゆる英文文書、メールはもちろん議事録、会社概要、競合他社や
関連他社のウェブサイトに至るまで集中的に目を通し、関連語彙を優先順位をつけて幾つかのグループに分ける。
そして、まずは最優先のものだけ覚え込めばいいのです。

優先順位ということでさらに言うならば、 いかなる国・民族・人種・文化背景の相手に対しても
異文化への意識・繊細さ(Cross-Cultural Sensitivity)を磨きつつ
堂々と渡り合えるグローバル・マインドセットを身に着けることも大切です。

多忙なビジネスパーソンはあれこれ手を広げている余裕は、普通はありません。
「話せない」のが悩みなら、まずは「英語を大量に口から出す練習」を徹底的に行うことが最優先事項です。

そして、実際にドンドン使っていくことで、英語を使う要領というのが次第に体得されてくる。

実際に使う中で、あなたに不足している業務上の語彙や他人の使った表現などを自然に
取り入れられるようになり、加速的な上昇スパイラルに入って行きます。

『ビジネス英語 話す筋トレ』を使えば、この「英語を大量に口から出す練習」をビジネスに直結する語彙や構文で
しかも応用を利かせるステージに移行しやすいパターンプラクティスを使って短期間に凝縮して行なうことができます。

ご購入はこちら

ページトップへ


 

トップページ 開発者ご紹介 よくある質問 個人情報保護